熊本市立池田小学校 勤務 松村 美甲子さん(平成18年卒)


 教師としての生活は、今年でようやく3年目。そんな未熟者の私でさえ、これまでに出会った子どもたちは既に100人を超えています。

子どもたちの前に立てば、年齢に関係なく一人の「先生」です。ある子どもの人生に一度しかない貴重な長い時間を託されています。多くの子どもの未来を預かるこの職業は、大きな責任を担う仕事だと考えています。振り返りながら、「これまで自分はどれだけ子どもたちに力をつけることができたのか。」「あれも・これもすればよかった…。」と反省することもあります。

が、やはりそれ以上に喜びが生み出されることが多く、子どもたちと過ごす日々は、何にも代えがたい感動を生み出してくれます。思いもしなかった優しい面にはっとさせられる時。それまで出すことができなかった勇気が出てくる瞬間。「分からない」から「分かった」に変化する笑顔。子ども一人ひとりを見つめていると、教師という仕事の魅力にどんどん引き込まれていく自分がいます。

また、子どもたちから与えられること、教えられることはとても多く、教師は子どもたちと「学びあう」存在であることに気づかされます。そしていかに「子どもたちが学びあう場」を創り出すことができるかが教師の力量であると感じています。一人ひとりの子どもをしっかりと見つめて、子どもたちをつないでいくことがいかに大切であるかに気づきます。

以前の私なら、教師とは「指導する立場」であり、「子どもたちが学びあう場を創り出す者」という発想はしなかったでしょう。教師になった今気づくことができるのは、周りの先輩の先生方の存在はもちろんですが、熊大教育学部で私を導いてくださった先生との出会いがあるからです。苦しい時もともに学びあった仲間がいたからです。

どうぞこの教育学部で人との出会いを大切にし、充実した学生時代をすごしてください。そして、「子どもたちが学びあう場」を創造する教師を目指してください。最後に、教育を志す皆さんに私の指標となる言葉を贈ります。 「最高の指導者とは、導かれている者たちに『自分たちの力でできた(やり遂げた)んだ!』と感じさせる者である。」