学部長からのメッセージ


学部長からの挨拶(学部入学者向け)

 

熊本大学教育学部は、1874(明治7)年に開設された熊本県師範学校以来、140年余りの伝統を持つ教員養成学部です。

現在、学部には4つの教員養成課程と2つの新課程、大学院には14の専修・コースと教職大学院を有し、さらには4つの附属学校園を擁する、規模の大きな学部です。

みなさんには、ここ熊本大学、教育学部で多くのことを学び、また、これからの大学生活の中で多くのことを経験し、これからの教育や社会の担い手となりうる力量をつけていただきたいと思います。

 

ところで、最近の教育改革の中でよく使われるようになった言葉に、「主体的・対話的で深い学び」という言葉があります。

この言葉は次のようなことを意味すると言われています。

 

まず、「主体的な学び」とは、「学ぶことに興味や関心を持ち、自己のキャリア形成の方向性と関連付けながら、見通しを持って粘り強く取り組み、自己の学習活動を振り返って次につなげる」ような「学び」です。

次に、「対話的な学び」とは、「子供同士の協働、教員や地域の人との対話、先哲の考え方を手掛かりに考えること等を通じ、自己の考えを広げ深める」ような「学び」です。

教育学部の授業や大学生活の中には、このような「主体的な学び」、「対話的な学び」の機会がたくさんあります。

 

そして、「深い学び」とは、「習得・活用・探究の見通しの中で、教科等の特質に応じた見方や考え方を働かせて思考・判断・表現し、学習内容の深い理解につなげる」ような「学び」だと言われています。

この、「深い学び」とは何か、ということは、教育に関わるすべての者が考えていかなければならない大変重要な問題です。

みなさんには、ここ熊本大学での4年間の大学生活を通じて、本当に「深い学び」をしたという実感を持ってもらえるよう、さらに「学び続けたい」という気持ちを高めてもらえるよう、私たち教員も頑張っていきたいと思います。

 

平成29年4月

 

 

 

研究科長からの挨拶(大学院入学者向け)

 

本年度は、本学の教育学研究科にとって大きな節目の年になります。

本年度から教育学研究科の中に教職大学院が開設され、従来の修士課程と合わせて、1つの大学院の中に2つの課程が存在する形になったからです。

 

これまで、教育学研究科の修士課程では、主として、学校教育に含まれる各教科・各領域の中から、いずれか1つの分野を選び、その分野の専門家の指導を受けるという体制をとってきました。

この方法には、ある1つの分野についてじっくり学び、特に理論的な側面から専門性を高めることができるというメリットがあります。

 

他方、現実の学校現場では、ある分野の専門的知識だけでは解決できないような課題が数多くあり、大学院で高められた専門性をなかなか生かすことができないという問題点があると指摘されてきました。

この点では、本年度から開設された教職大学院では、大学と教育現場を頻繁に行き来しながら、また、学部を卒業したばかりの学生と現職教員とが相互に刺激し合いながら、当初から学校現場での問題解決を意識した教育研究を行うことになります。

 

本年度教育学研究科に入学されたみなさんにぜひお願いしたいことは、1つの大学院の中に、このように性格が異なる2つの課程が存在するというメリットを生かして、課程を超えた交流を深めていただき、いずれの課程においても、理論と実践の双方の面から学びを深めていただきたいということです。

本年度は、教育学部・教育学研究科全体にとって新しい挑戦の年になります。共に学びを深めていきましょう。

 

平成29年4月

 

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